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おはよう世界

やっぱり言葉が溢れるのは朝起きた時なのかもしれないね。肇ちゃんが珈琲をいれてくれて、至福の時、飲みながら足を伸ばしながら、綴りますね。

雨がひどく降ったから、水戸では深夜の2時頃に緊急警報が鳴った。数年前に那珂川に繋がる河川が氾濫して、水戸の北側が水没したことがある。水の戸と筆をとり、水戸と呼ぶこの地。上がったり下がったりの地形の地下にはいくつもの水脈が流れて、人々は水を整備しながら暮らしを豊かにしていった。

人々の恵みでもあり、自然のままありのままである姿だから。言葉無くとも、彼らの姿から何かを感じなければならないね。

雨が降り続けた2日間と、私は手を動かした。死にゆく姿になるまでに、あとどれだけのことをこの手から生み出せるのだろうか。

衣・食・住へ手間をかける。私が21歳で出逢った絵画の巨匠、藤田嗣治は永遠の憧れで、それをふと、思い出させてくれた旅人。

私が一から調味料を作ることも、家族の衣を仕立てることも、自分を自分色にすることも。私の人生だから、それがわたしの生き方だからと何度も何度も、納得させてくれる。

藤田が生きた世界線は戦中で、過酷な日常だった。けど何故か、彼からはいつも環境に負けない無限を感じて、見たい物、好きなこと、をやり抜いたから彼が没した今も、彼の作品たちが、彼の生き方が、私を動かし続けてくれる。

人生は肉体の命はとても短いのだけれど、この世に過ごした日々を長く後世へ刻むことが、出来ることを彼はわたしに毎日教えてくれる。

藤田と笠間の関係が今も続いていて、笠間日動美術館には作品がいくつか常設してある。

近くに寄った方々は是非立ち寄ってみてほしい。

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