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2021.6.9本と旅、のおはなし。
旅が好きで宿屋を始めました。独身時代、時間とお金さえ都合がつけばあらゆる地に気持ちが向いて、自分の目で確かめたい。と行動したものです。
土螢にお客様が訪ねてきてくれようになり、茨城のおすすめは何ですか?と尋ねられることが多くなりました。おもてなしをすることで手一杯だった私は、有名どころの名を連ねたり、私の好きなお店を紹介したり…が精一杯。
“旅をしてた時の私ってなんだったのだろう”
今の自分への素朴な疑問でした。
目的地までの計画、移動時間の過ごし方、出会い、ハプニング、香りや味覚、予定は未定の気ままさ。一つ一つの時間どれをとっても旅は私を満たしてくれました。
そしてもう一つ、私の旅には本がつきものでした。目的地に纏わる小説を読んでそれ通りに現地をまわってみたり、話の情景を自分の目で確認して物語へ入り込むことが好きで。
23歳の春、書店で遠藤周作の【深い川】という作品を手に取りました。人生の意味を求めインドへ向かう人々と深く静かに流れゆく偉大なる河”ガンジス”を舞台に描かれる作品。
読み終わる頃には、インドへ行こう。と決めていました。たまに、インドへ呼ばれました。と話す人がいましたが、私もその類?呼ばれていることに喜びを感じて荷造りを。
急なアクシデントがあっても、旅先では過ぎゆく時間に身を任せ日常よりも遥かに穏やかな自分がいました。無意味であることに時間を費やすこと、そのゆとりと心の余裕は旅の贅沢ですね。
宿の店主として、旅の醍醐味を忘れないよう日常にワクワクするユーモアさやゆとりが欠けていたことに気付かされていて。旅の朗読をここ土螢で始めるのは、自分自身が生涯現役で好きなものを追いかけていたい、没頭していたいと思えたからです。
じっくり読み込んで、落とし込んで、感じて、今できる私なりの旅を提供を。この活動で活力やこれからの目標のきっかけになれば幸いです。
【旅の朗読】
日が沈みあたりが薄暗くなり、森の虫や木々達もゆったりと1日の終わりを告げる頃、旅の朗読をしませんか?店主が旅をしたい地を題材に、エッセイやガイドなど、現地の情景を思い浮かながらじっくりと読んでいきます。声に出して丁寧に文字を読むこと、伝えることは、ストレス解消効果やコミュニケーション能力や集中力の向上にも繋がるなど、”大人の習い事”のひと時を。
vol.1 イタリア アマルフィ海岸編
色彩豊かな家々がひしめき合う海岸線、アマルフィ。街の美しさと同様、ホスピタリティと笑顔溢れアマルティの人々の暮らし方とは。朗読を通して、情景を彷彿させながら談笑を。いざイタリア旅行へ。
○場所○ 土螢
○日時○ 6月28日(月)19:00〜21:00
○参加費○ 2000円(お茶菓子・朗読テキスト付)
○募集人数○ 5名(定員次第受付終了)
◾️体調不良の方は予め参加をお控えください。夜間の開催となります。お食事はお済ませください。冷える場合もありますので防寒対策は各自ご持参をお願い致します。飲料のご持参OK、駐車場完備◾️
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