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2024.7.14おふたりさま
夫婦のおふたりさま時間。ちいさなのことで小競り合いをしながらも、9年目を迎える今年はなんだか真面目な話しが多くなった。話し相手、聴き相手な感じ。小競り合いも昔から比べると炎から灯火くらいに変化して、なんだか心地よかったりする。
真面目に愉しくが一番。だからこそ、暮らしや、仕事生き方について考えることも多く、分岐に立たされているということなのかもしれない。
LUCA & There is a fox 『shape of summer』
水戸dress bird さんにて、LIVEを聴きに行くが今回のおふたりさま旅のメイン。数ヶ月前の告知、このライブこそは絶対絶対、行きたかった。どきどきしていた数日、でも、当日はなんやかんやと家事に追われ慌ただしく家を出る。家から車で10分。
水戸の街中にひっそりと佇むオアシスで、身を揺らす時間はあっという間に過ぎた。心底気持ちよかった。これに尽きる。
夢のうたが凄く好きで。娘のようちえんの送り迎えにひたすらに聴いていた。好きで好きで、当時は娘がよく車の中で寝てしまうから、私はこの曲をリピートでかけては、あなたの毎日は夢のような毎日で、どんなことも笑って走って、泣いて、あぁ、本当に夢の様な毎日だ。と噛み締めて通った。
まさかだけれど、あの日々を思い出しながら目の前で歌声に身を包まれる日が来るとは思いもよらず。foxさんの奏でる旋律も見事なほど滑らかで、身体が心底喜んだ。
主人と一緒に聴くことが出来てよかった。
次の日、ふたり娘、どちらも不在。またもや夫婦水入らず。笠間方面へ足を運んだので、行きたいところ行こうツアー。
春風亭万里荘/魯山人の世界観をまるっと感じる。吉永小百合さんが一昨年来たことでも有名になり、今や笠間は旅人にも人気の土地となった。
春風亭万里荘も、朝の一番客。雨降る中も、木々が潤い美しくて、茶室で二人静かに座る。じっと雨音を聞いて、昔の数寄屋造り・日本人の間の取り方を改めて体で感じて、二人一緒に、なんかホッとするよね。と言葉漏らす。
私もはじめさんも、縁側のある昔ながらの住まいを小さな頃に経験しているから尚更、廊下がぐるっと回る茅葺き屋根の万里荘に終始癒されていた。
数時間まったりとここで過ごし少しドライブ。主人の淹れてくれた持参したアイスコーヒーが絶妙に美味い。笠間の”有機農家がつくったオーガニックの店”へふらり、cayaさんのお菓子発見。ドライブのお供に、パクリと食べた。
笠間は市街地によく行くけれど、稲田まで足を運ぶ。目的は磯蔵酒造さん。
長屋の雰囲気が凄く素敵。無骨ながらに民藝を感じる空間で私は凄く気に入ってしまった。お酒の話、ラベルの話、とにかく運転でなければ是非とも。と試飲もさせてくださり最高のひととき。
これは、彼だね。これは、あれだね。と送る相手を吟味しながら、味わう。酒造さんへ行くって毎回わくわくする。その一滴が、たわいもないひとときに花を咲かせるのは、今に始まったことでなく、昔の人々も幾度となく酒に助けられてきた。
弥榮、これからの繁栄に祝して。心も小躍りするようなそんなおふたりさま旅。
毎日会っているのだけれど、たまにのおふたりさま時間はやっぱりかけがえのない有難いひとときだったりする。環境が今のわたしを作っている。家族をつくる。彼の優しさに日々包まれたからこそ、わたしは優しくなれた。浴びるほどに優しさを頂いたからだと思う。
一番の身近な人だから、いつだって尊敬していたい。そして、こんな風に想える余白を、時間を、下さりありがとう。小っ恥ずかしいなんて、赤面する時間は、もうとっくに過ぎてしまった。そんなに人生は長ったらしくないことを、私は知っている。
やっと出逢った赤の他人がいまや家族に。理解したり、許そうとしたり、心見つめることをやめないこと。なんにも、不思議なことではない。
いろんな景色をあとどれくらい共に見れるだろう。
今日ある全てに、そして、ふたりの可愛い娘に。心からありがとう。