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2024.1.2御節料理
こつこつと正月へ向けて作り溜めたお節料理。構想は秋頃から始まり、今まで食べる側だった私は今年初めて作る側へとチャレンジをしたのでした。
秋、庭の山栗がたわわに実り、栗きんとんや栗ご飯で季節の味覚を愉しんだことがきっかけ。24年の新年は私がお節を作るから、と今まで手配していたものを実家で卒業してもらいました。
自家製は紅白蒲鉾以外のすべて。
一の段/鮭の昆布巻き、伊達巻、鮪麹付、蓮根梅酢漬け、蒸し蛸、数の子のだし浸し
ニの段/ローストビーフ、大花豆の甘煮、紅白なます、栗きんとん、根菜の煮しめ
昔の人々の正月へ向かう心持ちや季節の事柄、地域の伝統や文化を手間をかけることによって、勉強になったというのが感想。お酢や味醂も自家製のものを使用したので、味のまろやかさは私の風味、味だろう。と自家製にこだわったお節となりました。
両親や兄弟・こどもたちを含め、新たなる新年へと気持ち新たに大切な人たちへと、もてなすことができたこと。また一つ手仕事の目標を叶えたお正月となりました。
そして、今年は新年より大きな衝撃のあるニュースで心を傷め、記憶に残るはじまりとなりました。
まだ若かった東日本大震災の頃。何も手立てがなく、私自身未熟で他所よりも、自分のことで精一杯だったこと。主人と当時を思い返す夜を過ごしました。
壮大な目標ではありますが、小さなことからコツコツと。世界のためにできることは何なのか。ひとりの小さな力を、大きな一手にするべく、意識の中に”わたしがまわりへ向けてできること”をより深く刻んでいこうと思います。
宿屋としても、わたしとしても。
深く本質を見つめる一年となりますように。