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大子母娘旅

秋晴れの11月

県民の日に大子へ娘と二人旅。私が小学生の頃からお世話になっている有賀リンゴ園さんへ。縁あって娘と同じ歳の頃私はよく家族で大子へ遊びに行っていました。

そんな時、有賀りんご園さんで新しい品種のりんごが完成し、名前の公募があり、応募した記憶。そのとき姉と弟もアイディアを出したのだけれど、私のつけた”きらり”という名前が採用されたことを子供ながらに鮮明に覚えています。

以来、毎年父母と訪れた思い出の場所。

まんべんの笑みできらりをもぎ取る娘氏

なんだか鮮明に覚えている大子の空気感。水戸に住んでいた私は大子へいくとなんとなく、やることがなかったけれど、毎週末通った大子は、季節の移ろいがとても美しいところだった。一年を通して何度も袋田の滝へいったのは、季節で表情が変わるから。

美味しいアクティビティも多くて、道の駅、鮎の塩焼き、お茶の里、おやき学校、まろうどのケーキ、ゆばの里のとうふアイス。食いしん坊だったからか、鮮明に覚えている。

お昼は娘お手製のお弁当を滝の前のベンチで。お弁当作りに精を出す最近の彼女がなんとも頼もしい。今朝、母の分も作るよ!と早起きして詰めてくれる姿が、嬉しかった。自分で用意すると、おしぼりやお箸、弁当包みもこだわりがあるようで、なんでもやってもらうより、理想を再現してみるという力が近頃グッと上手になった。

大子駅すぐの町営コミュニティセンターでは自転車のレンタルが無料なのを知っているだろうか。私は夏の大子旅でこのサービスを見つけて、次来る時は借りて町を走るぞと思っていた。娘は近頃、努力していたことが実り、頑張った結果として新しい自転車を新調した。マイ自転車をぶいぶい乗るのが、嬉し楽しい様子。

久慈川に沿って街をぐるっと走り、無邪気な娘といい時間を過ごした。

袋田の滝で高齢の方が娘さんに連れられて、散策していた。母もおばあちゃんになったら、あんな風に連れてきてもらえるかな?と聞いたら、

そんなの、行きたいところどこでも、連れてくよ。と

迷惑と思う人もいるだろうけれど、私の感覚では年取って娘に世話になるのも、おばちゃんになって我儘いったり、振り回したりして、まったくお母さんったらって飽々されるのも、実際のところ悪くないなぁ〜っなんて、ちょっと憧れだったりしてる。

そう思えてるのは、母の介護が、大変ではなくて、よかった思い出に変わった経験が、大きく関わっているのかもしれない。

生きて声の交わせる家族でいれる時間は、有難くて人生の中でほんの僅かだってことを、今日もしみじみ感じている。

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