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日頃あまり料理をしない主人が、留守にしていた間に夕食を作ってくれていた。その日は土砂降りの雨で、二日間にわたる自然学習会を終えて帰路に着く頃だった。

山形のお友達から、マルジュウというめんつゆのような醤油ベースの調味料を頂いて、秋は芋煮！と東北県民ばりに芋煮を絶賛していた。

私は初めて食べたのだけれど、芋煮がものすごく美味しくて。牛バラ肉の出汁と生姜が絶妙にマッチしてお醤油のお出汁も野菜の甘味がぎっしり詰まっていてた。ゆで卵は主人のアイディアらしく、おでんのたまごをイメージしたのかな？冷えて帰った身体にとにかく沁みた。

これは秋の土螢の定番になりそう。もちろん漢飯、主人にお願いする。

ところ変わって別日の休日。水戸から車で２時間、日光中禅寺湖。友人が住んでいることもあり、私たちにとってはもはや隣町な感覚の日光。水戸も日光も徳川所縁の地だからなのか、なんなのか。不思議とルーツを感じてしまう。

清滝インターから中禅寺湖に上がるとき、薄黒く分厚い雲がもくもくと漂っていて。今日は寒いし、山の上は雨かなと思っていた。

いろは坂を登り切って二荒山神社の鳥居をくぐる頃には、雲の切れ間から力強く陽の光が出ていて湖面がキラキラと反射してそれはもう、美しい以外の言葉が出なかった。

そんな中で、サップを。中禅寺湖では２回目。

時間を忘れて湖面に漂い、五感をふるに使う。家族全員が、今日ここに来てよかった。何度も思い出話をして、また来ようね。と何度も約束した。