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ハレとケのケ

隙が無かった。土螢の初期からご飯をいつも作っているけど、定刻までに食べさせる姿は旅人たちが赤子でわたしがお母さんのようで。もちろん台所で日本酒をたらたらとのんだくれるのだけど。

何か特別な日は大盤振る舞いしたい。だけど、毎日が大盤振る舞いは正直疲れる。宿を3年続けて、わたしたちも旅を続けて、結論は糠漬けと塩結びさえあれば幸せだった。

子育てもとりあえず第二ステージ、日々の綴りが多くなったのは余裕が生まれたから。

ふと、土螢の母さんであることも自覚して、どんな旅がしたいかとどんな暮らしを送りたいかと考えると旅が特別なものではなくて日常の延長であって、ふらっとフラットな旅であることがベスト。

ケの旅人がいていいじゃない。ケだからさ、ちから抜こうや。

そうやって好きな方へ舵を切ろうと思えたのは、最近の宮古島旅から。結局何が言いたいって旅は軸を探せるいい時間なんだと。

だから、旅にでよう。

食卓が旅人の味方でありたい。

#土螢

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