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この頃の心情

寒さが身に染みるけれど、車中泊旅はこのくらいの季節が一番ちょうど良い。平日の夕刻時、明日の朝は時間に余裕があるから、海辺へ行っちゃおうか。とそそくさといつもの旅支度。

水戸から海岸沿いは大洗だと20分、阿字ヶ浦だと30分くらい。夏に旅して西に陽が沈む日本海を経験したけれど、海といえば陽が登るというのは太平洋側の地元人だからこそ言える贅沢な当たり前だ。

日の出前の30分、5:45頃。真っ赤な地平線が今日も一日参りますね、と熟した甘い柿のように空が染まる。主人に珈琲を淹れてもらい、ぬくぬくと毛布にくるまり、波の音と目に映る色彩の変化をこの目でじっと眺めていた。

いつだって、ありのままが

そのままぁ美しい

自然がそうであるように、私もわたし自身も、自然なままでいると強く願った。

大人だから大人になるとか、子供だから子供扱いするとかよりも、今日この時を噛み締めたい。まわりからではなく、自分がどうしたいか、今この瞬間を大切に。そうして溢れ出る感覚やオーラは、いつだって自然の一部であり、宇宙の中心で。どんな感情であれ、今日ありのままいられたかどうかが人間として生きる上で、凄く大切なことと思う。

旅にでたり、自然に還ることは今のわたしをゆっくりと噛み締めて、これからを生きる動力になる。

だから、旅が好きで、旅人が好きなんだと思う。

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