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草鞋

草鞋の話をこの二週間で何度しただろうか。

話して話してはなしていたら、ひょんなことで草鞋に出逢う。

水戸・備前堀、下市エリア

お祭り用品を取り揃えるなかじまさん。

日曜日の昼下がり、主人の実家へ顔を出す通り道にこのお店を見つける。主人も地元の祭りに顔を出したりということがあったので、足袋を買いに行ったりと祭り用品はここ、だそう。

何か買いたかったわけでもないのだけど、わたしはお祭りの文化に触れず育ったので、興味本位で立ち寄った。

下駄や雪駄、草鞋が欲しいと散々言い続けていた。けれど良かったものに出会わず今日まできた。

店主の方に試しに聞いてみる。話を聞いてくださって、手作りのものがあるからと店の奥から出してくれる。

さすが、お祭り用品店。今回の草鞋は石川県から取り寄せたものだそう。作り手の減少で仕入れ先もばたばたと途絶えているのが現状とのことだった。

水戸では黄門祭りが七月末から八月の頭で行われるのだけれど、神輿を担ぐ人たちというよりも、衣装目的で購入する方が多いのだとか。

草鞋は耐久性は見込めず、使えても一回3里〜4里程らしい。その距離約11キロくらい。その昔、東海道を京都〜江戸と旅する際は、この草鞋を50足以上携えて旅に出たんだとか。

今で言う使い捨てのようなものなのかもしれないが、足を擦りびくと摩擦でわらが解けてしまうので足を踏み込んで、擦りびかず履くのがコツ。

履き方を教えていただき、すぐに家で履いてみる。

私で足のサイズが24.5なのでそれでも足先から指は出る。主人は尚更出る。昔はサイズを大中小とあったそうだけれど、今は男女兼用のフリーサイズしかないそうで。

草鞋は足先が出て正解。裸足で履くよりも布足袋の上に草鞋というのが現在では定番らしい。

自分のサイズに調整して、程よく藁に締め付けられる足首。歩くとふくらはぎに力が入るのを感じる。紐で締めるという日本の衣の文化は、足下も同じで、この締まりが身体の力をより一層支えてくれるのだと思った。

足裏が藁、そしてすぐに地面。

ちょうど昨日きた旅人たちとアーシング(earthing)の話をしていたところ。

地球の波動を、靴を履いていると感じにくいけれど。草の上や田んぼ畑など、地面を直で感じることは、人間が動物であることを思い出させてくれる、自然の一部であることを気づかせてくれる。

昔の人々は、地と暮らしが今よりも密接だった。家の中は土間があり、冷たさや温かさを季節で感じた。五感が豊かだっただろう。

今は草鞋を作る職人さんがへり、草鞋一足の値段も高いけれど。貴重な体験ではなくて、日常にそれを紡ぐようなそんな暮らしをしていきたいと思う。

営みの智慧を感じるひとときでした。

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