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2023.9.2きもちの余白
気温が高いのは10月頃まで、と耳にすることが多い今年。だけれど、朝晩はちゃんとひゃっこい風が吹いて、秋の訪れを少しずつ少しずつ感じさせてくれる。
夏の旅人の中で、同じ子育て中の母さんからこんな質問をもらった。
“子育てや家族のことを除いて、最近おもしろかったことや、夢中になったことはある?”
私の暮らしの中心は、家族がど真ん中であるから、この質問は難しかった。けれど、家族との時間の思い出が真っ先に浮かぶ中でも、自分の隙間時間や、わたしとしてのやりたいことをやる時間が、浮かんだ。この夏は美術館を3つ行けたし、1万歩以上歩いて夏の夜風を全身に浴びながら呑む梯子酒は、たまらなかった。
いつも隣には、主人がいてくれること。くだらない話を聴いてくれることもいつになく、大好きでおもしろい日常だった。
わたしはいつも、わたしのやりたいことを家族や好きな人たちを巻き込んで、笑っていることがなによりも好きだ。
ある家族に、私が受けたこの質問を投げかけると、たこ焼きパーティーが思いのほかすごく楽しかったことと、海でサビキ釣りをしたことが、色濃く残ったことを教えてくれた。食べることと初めてを冒険することは、いつだってドキドキする。
皆の日常の豊かさやユーモアを聴くことは、自分にとってものすごくためになる。わくわくする心、童心に帰ったように、たこ焼きパーティーと海釣りをすぐに実行した。
今日という日を時間に追われず、噛み締めよう。
夕暮れどきからはじまる夜釣り。2日連続で釣竿の先を眺めている。こうして、言葉をつらつらと並べている今も、夜釣りの真っ最中。
フグ、カサゴ、ボラ、セイゴ。
お目当てのアジは、まだピクリともしない。ユーモアという余白が心地よい、秋のはじまり。
地球の中心はいつだって、わたしでいいじゃない。