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夢で終わらないこと、のお話

愛が溢れるという経験を、人生で初めて体験したのは子供を産んだ時です。出産を終えた夜、一人病室で泣いたのを昨日のことのように覚えています。こんなに可愛くて愛しくて、か弱くて、大切なものを、この世に向かい入れた感動ともに、しっかり育てられるだろうかと未知の世界への不安とが混ざり合う涙でした。

そして、かれこれ5年。この小さかった彼女のお母さんを今もしています。

奇跡の連続の毎日、今日を迎える幸せと共に、今までとは変わって社会から遠のくような、孤独も味わったのも事実でした。この先の人生を母としてだけでなく、私としてどう生きるのかを考えたときに、こんなことがやりたい。と今の土螢の空間や環境を模索できたのもこの頃の時間があったからではないかと思います。

そんな時、子育ての同士であり、古くからの友人が近くにいました。子育ての悩みもさることながら、彼女とはこれからの私たちについてを昼下がり優しい陽だまりの中、子供達が腕の中で眠る時間に、本を手に取り話し合ったものでした。

寝不足の毎日でしたが、互いに語り合う時間は、母ではなく私としての貴重な時間だったように思います。

そして、この夏に彼女は夢であったカフェをオープンしたのでした。

試行錯誤された、メニュー。ベジ好きとしてはたまらないボリュームの季節野菜たち。ちょっとしたソースやドレッシングも彼女のこだわりを感じて。お手製のデザートも。

オープンにあたり、エプロンの発注を受けて私も彼女の世界作りを少しばかりお手伝いさせて頂きました。使いやすさと作業中のちょっとした動作を補助できるようなイメージで、チャコールグレーの厚手リネンのエプロンを。

それとまた、カシュクールのワンピースをリメイクして夏用の風を感じるオフホワイトのギャザーワンピースエプロン。

どちらも、小柄な彼女の雰囲気を大切に、沢山の人が集うお店になりますようにと願いを込めて作らせて頂きました。

土螢を構える私にはもう一つの夢があります。旅人を細々とお迎えする傍ら、自分のイメージを目に見える形にして表現していくこと。服作りやが空間作りもその中の一つで、頭の中にある沢山の発想をこの手で生み出していければ、と思っています。

娘には年間で何着かお洋服を作るように。先日インド綿の一枚布を頂き、秋冬用のカシュクールワンピースを仕立てました。

服作りをするようになってから、娘がこれ欲しい!ではなくこんな服が着たいんだけど作れる?と聞かれるように。世界に一枚という響きが彼女の心も私の心も豊かにしてくれています。

夢から派生してまた、夢へ。

自分の世界を作り上げる同士に、心からおめでとうの気持ちを贈ります。

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