jp en

Blogブログ

内観する

二〇二四年、立春からの始まりを意識したのは、昨年の三月のこと。出産・育児・介護となんとなく自分のことよりも周りのことに精一杯だったここ数年に一区切りがついた節目だった。

新暦で年が明け、寒さをひと塩に感じる日があるも春はもうすぐそこにと迫っていることを、土の表情や、木の芽、陽の柔らかなあたり方で感じる。

今在ることをどうしたかったのか、夢中になれることや、なりたいこと、ここは揺るがずに大切に思いたいことを思いっきり考え出せるだけ出して、正月モードから2週間、この一年の気持ちの整頓をした年明け。

年初の目標だった、今までよりも少しまわりを見渡して、自分が世にできることを考えてみる。こんなふうに思う余裕ができたことは、これまで歩んできた小さな積み重ねがそうさせてくれたのだと思った。人生で起こりうる、悲しい出来事や辛かったことが力になることを肌で感じている。

昨晩、近くに住む友人を招く。どうにもこうにも、月日をかけて整理してきた心持ちを聞いて欲しかった。事が始まるときや、何か変わり出す時、希望あり、不安あり。夫婦だけでは手一杯になりそうな想いを聴いてもらう。次の道へのステップアップ、視野の拡大、信じて開いてみるという気持ちが、今までに持ちたくとも持てなかった余白の部分。

変化を恐れないと言葉では言うものの、変化する時は多少なりとも微弱な振動をしている。だからこそ私たち夫婦の気持ちを受け止めて、包んでくれる彼に、とてつもなく大きく温かな精神に背中を押してもらえた。

そして今朝、早朝瞑想をした。在ることないこと、さまざまななことを張り巡らせる意識の中で、気づくとすーっと静かさの中に佇む。

土螢は旅の宿場、旅人の安息場。わたしたち家族がここに在ることで、生きるヒントになったり、何かを感じたり、ちいさな気づきが伝わる場所でありたい。

立春を迎える二月は、私たちにとって新たなる出発の幕開けとなります。ここからの一年が、また次の年、次の年と想い巡り、土螢の在り方を重ね重ね作っていくのだと感じています。

早朝瞑想室の定期開催は土螢へ携わる人々へのお礼、わたしたちの暮らしの営みがまたどこかの希望に繋がりゆくことを信じ、ライフワークとして始めていこうと思います。

*早朝瞑想室のお知らせは、日にちを改め告知させて頂きます。

一覧に戻る